髙橋です。
今回は空冷スクリュー圧縮機に搭載されているファンモーター整備の紹介です。
空冷スクリュー圧縮機の圧縮空気とオイルはクーラーを通って、ファンの風によって冷やされます。ファンモーターが故障すると温度上昇によって運転できなくなりますので、とても大切な補助機械となります。
ファンモーターの整備はベアリング取替と嵌合部の点検、羽の清掃が主な内容です。
ファンモーターはベアリングの摩耗や劣化により、ブラケット(ベアリング外輪嵌合部)に異常な摩耗が発生し、状態によってはブラケット取替やファンモーター取替が必要となる事があります。
弊社ではブラケット摩耗の予防対策として、外輪にOリングのついたベアリングを使用しています。メーカーでも数年前よりOリング付ベアリングに少しずつ改定されています。
また、Oリング付ベアリングであってもシールや封入グリース、隙間精度の選定は必要です。
ファンモーターは定期整備が必要です。異常音や異常振動が発生してからでは、ブラケットやファンモーターの交換が必要となります。