髙橋です。
今回は古き良き時代のレシプロコンプレッサーを紹介します。
お客様の2.2kWレシプロコンプレッサーを撤去し、先日スクラップとなりました。
弊社では取り扱っておりませんが、富士コンプレッサー製作所の1988年製で、撤去当日も正常に運転していました。
本体ボルトに工具を使用した形跡はありませんので、37年間未整備と推測されます。


このコンプレッサーは本体が低速回転で、1つのシリンダーにピストンが2つある単段圧縮機です。
バルブは耐久性の高い丸型弁、逆止弁とレリーズ弁も付属しており、2.2kWでタンク容量が130L、ベルトは3本掛けの安心安全設計です。
現行品は圧縮機本体小型化による回転数増加、付属機器削減、消耗部品の品質低下によるコスト削減で、圧縮機本体の負担が増加し、コンプレッサー納入から1~2年で故障に至るケースもあります。
各メーカーには昔のコンプレッサーを学んでいただき、耐久性を重視した名機を世に出してほしいと切に願います。
