高橋君の作業日報

古き良き時代のレシプロコンプレッサー

  • 2025.10.31

髙橋です。

今回は古き良き時代のレシプロコンプレッサーを紹介します。

お客様の2.2kWレシプロコンプレッサーを撤去し、先日スクラップとなりました。

弊社では取り扱っておりませんが、富士コンプレッサー製作所の1988年製で、撤去当日も正常に運転していました。

本体ボルトに工具を使用した形跡はありませんので、37年間未整備と推測されます。

このコンプレッサーは本体が低速回転で、1つのシリンダーにピストンが2つある単段圧縮機です。

バルブは耐久性の高い丸型弁、逆止弁とレリーズ弁も付属しており、2.2kWでタンク容量が130L、ベルトは3本掛けの安心安全設計です。

現行品は圧縮機本体小型化による回転数増加、付属機器削減、消耗部品の品質低下によるコスト削減で、圧縮機本体の負担が増加し、コンプレッサー納入から1~2年で故障に至るケースもあります。

各メーカーには昔のコンプレッサーを学んでいただき、耐久性を重視した名機を世に出してほしいと切に願います。

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